散歩する侵略者(再演) 公演情報 イキウメ「散歩する侵略者(再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    当然、来年も新演出で
    おねがいします。岩本さんは固定がいいかな。

    ネタバレBOX

    人がポツンと佇んでいる演出。前川節というか。なかなかしびれる。
    《惑星ソラリス》的内容を古典的侵略SFに落し込んだもの。「言葉なんか覚えるんじゃなかった」ではないが、ペーパーバックSFの極彩色と現代詩のポエジーを隣接させたもの。
    シェイクスピア的でさえある古典的ラヴストーリー。日本古典との照応もある。心中ものとか。
    ラジカルな有り方を極めて微妙に描いている。愛の観念の無い人間こそが一番過激な改革者になれるというのだろうか。ゲバラとカストロを賛美しているのか諷刺しているのか。
    前川知大、野木萌葱、詩森ろば...小劇場にも断続的に何年かかけて公演ができるレパートリー的作品が出現してきたということだと思う。そして極めて優秀な一群の俳優も。しかし演出の力点次第ではいろいろなメッセージが読める(出せる)作品だ。まだ汲み尽くされていないだろう。むしろ、この戯曲(着想)の持つ破壊力、タブーに触れかねない力が発揮されるのはこれからだ。
    映画はどうか分からないが(消費材化されるのがオチ?)、小説化され、当然再演されなければならない。

    0

    2007/09/25 15:06

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大