金と銀の鬼2011 公演情報 X-QUEST「金と銀の鬼2011」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    泣いた赤鬼みたいな
    10階のミニシアターだからお間違えのないように。
    スタッフワークが悪い。舞台は前回と同じ囲み舞台なので客席は4方に設置。何処からでも同じように見られる。だから番号順に入れなくてもそんなに大差はないのに一番のかた~、二番の方~・・と観客を立たせたまま、一桁ずつ呼んで入場制限していた。呼ぶなら十桁ずつ呼べよ。むしろ、とっとと入れて落ち着かせた方がいいのに。でもって観客とは不思議なもので順番に呼ばれて入っても前列と後列が均等に空いてる。笑)...一番見やすい場所は中盤で解るが入り口に近いコーナー。

    さて、肝心の舞台だが今回は芸術面で優れていた。衣装、音響、効果音、照明、全てにおいて秀逸。特に終盤での鬼が戦う場面は絵にも描けない美しさだ。。

    ネタバレBOX

    昔々、山奥にまだ「鬼」が住んでいた時代…
    鬼アイランドに金(コンジキ)と銀(シロガネ)という二人の鬼がおりました。一人は白子で生まれた人間。「白子の鬼子」と苛められ蔵に閉じ込められたところを鬼に救われ、ここで育てられた。

    金は「人間を一人残らず殺したい」と願い、銀は「人間と共存して生きたい」と願うようになる。

    一方で鬼アイランドへ鬼退治に行こうとするもも太郎のもとへオカマの犬、オカマのサル、ド派手で弱いキジ、金銀の蟹がお供いたします、とやってくる。もうこの場面は文章に書くのもおこがましいほどのアニメな世界感!笑

    もも太郎と猿蟹合戦が混じったような童話の展開だー。しかも、しかもだよ、格闘技大会には必ず何処からともなく、やってくるようなチャイニーズガールもファイターし、その名も紅龍、青龍ってww。ドラゴンボールかよっ。笑)..でもって紅龍がこれまた度肝を抜かれるような深いスリットのチャイナ服に網タイツという、割り箸で1000円札挟んで胸に押し込めたいくらいのナリ。そんな妖気漂うファイター紅龍が、これまた、めっさ強い!

    一方で蔵の中で「妖刀鬼切り」を守る妖怪ばりの自称美しい人形。笑)

    これらのイッチャッテルキャラクター達と人間と鬼らがファイターするリング上は、「二丁目の新しいユニット」と
    「3年奇面組」を交錯させたような世界感で、鬼と人と獣とアヤカシの妖しすぎる異端の世界感だった。終盤、金銀の鬼の正体が明かされるが、どんでん返しな展開が絶妙だった。
    序盤に撒いた伏線の回収もきっちり。

    復讐に燃える鬼と化す人間の心と本当の鬼の物語。
    素晴らしい!

    ☆はスタッフワークを含めた採点です。要は丸ごと舞台。

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    2011/03/04 13:32

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