星の王子さま 公演情報 公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター「星の王子さま」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ステージ上手奥、上部にDTM機材があり、小西力矢氏がDJのように曲を奏でる。

    操縦士の“ぼく”(新部聖子〈みなこ〉さん)はサハラ砂漠に不時着し、王子さま(端栞里さん)と出逢う。端栞里さんは金髪で雰囲気あった。会話がバックの曲に乗っかってまるで歌っているみたい。非常にセンスある狙いだが子供達に台詞は伝わらないだろう。砂漠に無数に舞い降りる折り紙の「くるくるプロペラ」が美しい。序盤と終盤にあるこのシーンが一番の目玉。

    ツンデレのバラが加藤睦望さんとは意外。王子は彼女を持て余し、置いて出て行ってしまう。小鳥の模型の付いたパラソル、キックボード、自転車で宇宙を旅する。傲慢な王さまに田久保柚香さん、酒飲みに徐永行氏、点灯人に金本大樹氏。星を数えて金に換算する実業家(田久保柚香さん)の頭上に無数に書類が降り続けるシーンに沸いた。

    キツネ役村山新氏は何と右脚が義足。去年の夏に失ったそうだ。道楽息子の『かぞくのわ』の時は普通だっただけに驚き。義足を全く感じさせない動きと車椅子。キツネの語る懐く感情。それがあればこの世界に心が通い血が通う。逆にそれだけしかないのかも知れない。目に見えない感情。それが人を救う。

    ネタバレBOX

    ヘビ役は宝保里実さん、これも意外。噛まれて死ぬことで元の星に戻る装置としての解釈か。

    何度観ても(読んでも)何故王子さまがヘビに噛まれて死ぬ選択をしたのかで引っ掛かる物語。王子さまがキリストでヘビは人類に原罪を与えたもの、王子さまはその贖罪として死ぬ必要があったというのがキリスト教的解釈。

    この物語に触発されていろんなことを考える。心理学者ヴィクトール・エミール・フランクルの言葉。「人生に何を期待するかではなく、人生から何を期待されているかが問題なのである」。
    常に自分は問い掛けられている存在であり、最善の答えを探すことが目的。
    「人間は、人生の意味が何であるかを問うてはならない。むしろ、自分が問われている者であることを自覚すべきである。」
    外側でなく答えは内側にある。
    目に見えない力を探せ。

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    2026/08/14 23:09

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