パペット・オン・ザ・パニック 完全版【全ての公演は終了致しました。ご来場いただき本当にありがとうございました!!】 公演情報 隕石少年トースター「パペット・オン・ザ・パニック 完全版【全ての公演は終了致しました。ご来場いただき本当にありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    インパクトに欠ける
    最初の人形劇の場面が一番面白かった。また、窓の外の風景がよくできていた。
    物語に登場する劇団や劇場人事などの内部事情が絡んでくるストーリーなので、下剤事件で人形劇を代役でやらされるはめになったことは脇に置かれ、どっちつかずの印象になっている。
    人形劇のてんやわんやぶりが中心になれば面白かったと思うが。

    ネタバレBOX

    劇場に復帰したい黒川(芝居には登場しない)というプロデューザーの陰謀により、人形劇フェスティバルに出場する劇団員たちの弁当に下剤をしこまれる。
    救急車が到着しても1階にまだ劇団員たちがいてトイレを占領しているが、集団食中毒が懸念される場合、この段階でとにかく病院に搬送されるのが一般的。
    唯一、症状が軽い安原(佐藤あい)が点滴を持って看護師(ハシグチメグミ)と一緒にウロウロしているが、毒物が混入していないか病院で胃液検査もされるし、まずありえない。
    そのうえ下剤が混入していたことだけは病院検査もなく安原の推測で断定されており、それが事実なら警察も来るだろうし、最初の設定にまず不自然さを感じてしまった。
    劇団員の光永(永井悠造)とプロデューサーの小坂(上田泰三)のセリフの「間」が悪いせいか、本来笑いをとる場面で奇妙な「間」があいてしまい、客席がシーンとしてしまうのは致命的。
    その中で安原役の佐藤はしっかりした芝居をする人だなと思った。
    北村の福嶌睦は前回の公演でも感じたが、声が小さくて前に出ず、ふわふわと舞台に吸収されてしまうのが気になった。
    黒川側のスパイ・滝口役の関敬だけがコメディアンらしく笑いをとるが、コメディは1人が奮闘するだけでは如何ともしがたい。
    現代は携帯電話があるだけに、滝口は黒川から遠隔操作されるかたちになり、一層、芝居そのものが浮いて見えてしまう。
    点滴に狸のお面をかぶせて動くアイディアにも無理があるが、狸のお面が落ちても押し通すのにも唖然とした。これもきちんと人形劇を見せたうえでのハプニングなら、それなりの笑いも湧いたのだが。
    主宰の野本(中西邦子)が考え付いた3分間のダンス劇場面も面白みに欠けていた。

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    2011/02/22 14:41

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  • tetorapackさま

    コメントありがとうございます。みなさん高評価で楽しまれてるご様子で、劇団側も大阪からの上京公演で観客動員にも力を入れたいでしょうから、公演中にあえて水を差すような感想を出すのも迷い、公演終了後にUPさせていただきました。
    ただ、ここに書いたのは少数派かもしれませんが私の率直な感想です。
    最近、ある若いかたから「クチコミサイトはアンケートではないのだから、好評以外の率直な感想なんて(劇団側にとって)必要なんですかね」というご意見をいただき、ある意味ショックでした。こちらは劇評家ではなく素人の一観客なので、自分が観て感じたままを書いていますし、それがCoRichだと思って利用してきました。いろんな意見があってよいと思っていますが、クチコミサイト=応援サイトという捉え方が最近は主流なのでしょうか?私は☆もあくまで個人の満足度を表す指標であり、プロの劇評家の採点とは意味合いが違うと思っていますが。

    2011/02/22 18:58

    きゃるさん

    きゃるさんのレビューを読み、自分の書いたネタバレにて、北村と滝口を勘違いして表記してしまった点に気付くことができ、今、訂正修正したところです。どうもでした。

    きゃるさんの感想、納得です。皆さん、好評が多かったけど、私も雰囲気について悪くないし、物語の設定自体は面白いと思ったのですが、今一歩、焦点がクリアにならないというか、劇団事情の裏側に迫るキレがないというか、物足りなさを感じた次第です。欲を言えばですが。仕事の休憩時にあわててパソコンを打ったので、またまた配役名を一部勘違いしてしまいましたが、お陰様で修正できました。

    まずは御礼まで。

    2011/02/22 16:11

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