朗読劇『風が吹くとき』 公演情報 新国立劇場「朗読劇『風が吹くとき』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    核攻撃に対する備えとして英国政府が国民に配布したパンフレット「 Protect and Survive」=「防護と生存」=「身を守り、生き延びよう」。その無茶苦茶な内容を信じた田舎の老夫婦の話。マジで核爆弾が投下され、家の中の手作り簡易シェルターでパンフを頼りに生き延びようとするブラック・コメディ。政府believerのジムといつ何時も自分の生活ペースを揺るがされないヒルダの夫婦。ヒルダのキャラが典型的英国婆さんあるあるの笑い。日本なら核戦争の非常時に全く動じず生活を一切変えようとしない田舎の頑固な婆ちゃんネタなんだろう。

    20期生が女性6名、男性3名の為、男性OB3名(立川義幸氏、斎藤大雅氏、菊川斗希氏)が参加している。
    6組のジム&ヒルダ夫妻。今野貴也氏と後藤綾沙子(あさこ)さんからスタート。この二人はラストも演るのだがその時は台本を手にしていない。
    鈴木桜子さん、増満尚子さん、土川葉菜さん、藤本桃子さん、藤井直美さん、音田優輔氏、園部優心氏。

    ネタバレBOX

    去年も観たが、今回の方が作品として仕上がっていた。セットも美術も申し分ない。だが伝わるものそのものが弱い。観せ方に工夫が必要。「戦争は怖いね」じゃなく、どうしようもなく為す術もなく選択肢もなくただ静かに死んでいくしかない連中への鎮魂歌。最期まで人間であろうとした者達への鎮魂歌。そこが弱い。

    後方に映像を流し続けて現在の世界情勢とリンクさせるとかどんどん観客の不安を煽って欲しい。そんな状況で最期の最期まで“自分達”で在り続けようとした人間の闘い。死ぬ時まで自分でいられるだろうか?

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    2026/08/10 21:49

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