眠狂四郎無頼控 公演情報 松竹「眠狂四郎無頼控」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あまりにも素晴らしい!
    ストーリーには奇想天外な展開はなく、スピード感溢れるアクションはワキがしっかり固め、GACKTさまさまの頻繁なため息「はぁ~」がエロティシズムっていうなら、そうなのかもしれないが、セットの殆どをCGで加工していたのはあまりにも美しい演出だった。客席に来ていた魔裟斗はダンディズムだったし、妻と一緒に来ていた姿は微笑ましい光景だった。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は裏でアヘンの取引をしていた備前屋と黒ミサの会員だった土方が手を組んで、武士の兄弟の父を殺したのは眠狂四郎だと騙して兄弟にかたき討ちをさせる筋。

    物語は現代にも通じる虚無感はなく、しごくベタ。舞台の全てがガクトの為に作られており、いかにガクトをカッコよく見せるかに全てを注いだような舞台だった。ガクト自体の動きはあまりなく、終盤では流石に戦わせるが、どちらかというとワキの演技力があまりにも素晴らしく光った舞台だった。流石はプロ集団!

    ガクトが刀を鞘にカチン!と収める度にバックに光の滴が放ち、切ったら切ったでこれまた光が花火のように舞い散る。円月殺法の見せ場では刀を半円に振ると同時に光も半円を描き、まるで変身したゴクウが放つスーパーボールのようだった。素晴らしい!なんて素晴らしい演出なんだとあっけにとられ、つくづく裏方のプロ集団のレベルの高さを実感した芝居だった。

    ガクトファンにとっては毎度のため息「はぁ~」も綺麗に見せる為の立方も、下手な剣捌きも、メイクに力を入れすぎて演技力が?だったのも、そんなことはどーでもよくて観れて幸せだったに違いない。ファンの熱風は三階席まで満杯に埋め尽くし、手が千切れんばかりに拍手をし、幕落のガクトさまさまが登場するシーンでは観客全員が総立ちになった為に座ってるワタクシの周りが暗くなり、ちょっとした森林に迷い込んだうさぎのごとく訳もわからず必死にかき分けて場外に出たのでした。殺される騒ぎ!笑

    ガクトグッズは列を作るほど売れまくり、その成り行きを知人に話したら、
    「ガクトなんてどこがいいんかねぇ。歌もたいしたことないし・・。」
    「何言ってんの!歌も演技も大したことないけど顔はいいじゃん!」
    「顔だけ?」
    「ん、顔だけ・・。」

    けなしてんだか、褒めてんだか・・・。

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    2011/02/21 13:02

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