「その鉄塔に女たちはいるという」「そのどこかに男たちはいたという」 公演情報 期間限定Saccharin「「その鉄塔に女たちはいるという」「そのどこかに男たちはいたという」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    静かに深い作品
    女たち初日観てきました。
    元の鉄塔を観てないので、完全に初めてです。

    素晴らしかった!脚本がまず素晴らしい!
    観劇歴浅く初心者なわたしでも伝わってくるくらい、でも感じたよりもさらに奥底深さを感じる脚本。
    もっともっと理解できたら・・・と惜しいくらいです。

    基本的に舞台上は静かです。
    静かな中に情緒があり、雰囲気漂っていて、臨場感高いです。
    台詞と台詞の合間の空白も、空白に感じず、そこにすら感じるものがありました。

    最初からバーンと状況説明があからさまにされたりせず。
    ごくごく自然に、ごくごく自然な会話の流れの中で、少しずつ明らかにされていくのが心地良かった。

    ラスト、やろうと思えば他にもいくらでも限りない結末はあったはず。
    でもやはりあれでよかった!あれでないとダメだと感じました。
    ラストが舞台のすべてを集約して引き立たせている!と、わたしは思います。

    号泣寸前でこらえました。
    涙でぼやけて一瞬でも見逃してしまうのがいやだったので・・・。
    まだ泣けます。もっともっとより深く入りこんでいきたい。
    まだ理解できてない部分があるはず、まだ深みがある、そんな風に思えるお芝居でした。
    買ってきた台本読んで思い馳せたいと思います。

    ネタバレBOX

    夜のシーンの情景、特に好きでした。
    青白いライトがいかにも夜の暗闇っぽくて、低めの効果音が雰囲気かもし出していて。
    そうそう、夜ってこんな感じ・・・っていう、まさしく夜。

    考え方の違う他人同士が集まれば、起こりうる小さいけど大きな戦争。
    世界規模の戦争の裏側で起こっていたその戦争が。
    その影で、小さな戦争乗り越えてきらきら輝こうとしていた未来があんなあっけなく消失したんだと思うと。。。

    ラストは見ていられませんでした・・・もう銃声がいつ響くのか、それが響く以外のラストは考えられないし、心臓どきどきでたまらない緊張感で。
    なのに、ラストパフォーマンスを演じている5人は最高の笑顔で、もうたまりませんでした(/_;)

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    2011/02/19 15:55

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