出発 公演情報 ドナルカ・パッカーン「出発」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/08/02 (日) 13:00

    ドナルカ・パッカーン つかこうへい『出発』
    演出 濱吉 清太朗
    ドラマトゥルク 川口 典成
    出演 キム セイル/布施 安寿香/丸林 孝太郎/金井 由妃/長谷川 光/髙山 春夫

    いやー良かった!今年のベストに入れる。今年前半のベストと比べても出色だった。演出の濱吉清太朗氏 若干25歳。いや、歳は関係ないか。

    濱吉清太朗さんの演出は主宰されている紙魚での『I Do! I Do!』『ハムレット』で感心させられた。川口典成さんのドナルカ・パッカーンでの つかこうへいの『出発』の演出を、いつもの様に自らなさらず、川口さんはドラマトゥルクとして本作に関わられ、演出を濱吉さんに委ねられたこと、何故彼を選んだのか、至極慧眼だと思う、少し驚いた。が、 濱吉の自らのユニットの演出が素晴らしかったので、納得はしていた。川口さんご自身のネットワークのどこで濱吉さんとの繋がっておられたのかについては知らないが(後で伺った)、ここでも素晴らしい演出だった。

    作者のつかこうへいのことはほぼ知らない。何作品か、主に高校生の皆さんが上演したのを拝見しているに留まる。なので彼への拘りはなく、作風のことを語れる程ではない。

    家長制を表しているのか父の象徴としてだろうか、パイプ椅子が 1脚吊るされている。その下で、昭和前半の古い日本家庭の日常を 5人の俳優が、パイブ椅子を使いながら、母、長男、嫁、弟、義父の特性/異質さを、極端に浮び上がらせる様に演じ、キム セイルさんが登場すると、特異がそれらの日常/異質さをも飲み込んでしまう。その意味でキム セイルさんの起用が効いている。元の戯曲の意図からは少し離れていたのかも知れないが。

    トータルでは戯曲の持ち味をかなり引き出している演出ではないかと思った。戯曲自身を知らず、他の上演を知らないので類推でしかないが。

    布施 安寿香さんご自身にとっては普段の spacでの演技と何ら違わないのではないかと思うが、spacではない場で拝見出来、それも異質さを背負う演技で我々にはことさら馳走であった。

    丸林 孝太郎さん、金井 由妃さん、長谷川 光さん、そして言わずもがなの髙山 春夫さん、皆さんが、メ・リ・ハ・リとしていて、大変良かった!

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    2026/08/03 06:29

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