マンザナ、わが町 公演情報 こまつ座「マンザナ、わが町」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「戦中から現代を照射する」


     井上ひさしが1993年に書き下ろした作品の8年ぶりの再演である。キャストが一新され舞台に新鮮な風が吹いた。

    ネタバレBOX

     1942年のアメリカ合衆国カリフォルニア州の奥地に作られた日系人ばかりを隔離したマンザナ収容所で、ジャーナリストのソフィア岡崎(sara)と浪曲師のオトメ天津(増岡裕子)が、「マンザナ、わが町」という芝居の上演に向けて稽古を重ねていた。質問好きで奇術師のサチコ斎藤(栗田桃子)や新進気鋭の歌手リリアン竹内(福井由峰)、芸者役ばかりやらされてきたという映画俳優のジョイス立花(真飛聖)が加わり稽古が進むが、収容所を美化する芝居の内容に納得がいっていない。財産を没収され居住の事由を奪われた5人は、お互いの素性を打ち明けるうちに結束を強めるが、あるときとんでもない事件が起きてしまうのだった。

     各役それぞれに見せ場のある作品だけに出演者がじつにイキイキと芝居をしていたが、なかでも増岡裕子の浪曲姿に客席は大いに湧いていた。初日ゆえに特に前半やや固い印象はあったものの、排外主義が強まりつつある現代で本作を再演する意義は大いにあったと思う。

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    2026/07/11 22:06

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