散歩する侵略者(再演) 公演情報 イキウメ「散歩する侵略者(再演)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    比較するなといわれても
    一年前に上演されたG-up版『散歩する侵略者』がかなりお気にいりで、どうしてもそれとの比較でみてしまいます。本当は純粋に鑑賞したいのですが。までもそうなっちゃうんだから仕方ない。

    ネタバレBOX

    で、比べてどこがどう変わったかというと

    (1)割と年齢の幅をかんじるキャスト陣
    →主に同劇団の俳優でかためたせいか、全体的に若い
    (2)家とか結構つくりこんである具象舞台
    →円形劇場を意識した抽象舞台に(よりSFっぽくなった)
    (3)比較的、演技は淡白
    →ひろい劇場を埋めようというエネルギーをかんじる芝居(個人差はあるが)

    大きくまとめると、前回が「目に見えるリアル」をベースにした作品だったのに対し、今回は観客の想像力にゆだねる部分がおおきかったな、と。いや、全然想像にゆだねる芝居好きなんですが、ことこの戯曲に関しては「見た目には何も変わらない、おだやかな日常」が中抜きにされて、「虫食い」状態にされていく(アマノ談)その恐怖感が売りだとわたしは思ってるので、好みの問題かもしれませんが、前回のほうが理にかなってたのかなーと。

    が、しかし後半に行くにしたがって、はじめに感じた違和感はほぼ払拭。イキウメのペースにひきずりこまれました。なかでも奥さん役の岩本さんという女優さんがやばい!嗚咽こそしませんでしたが、愛の「概念」をうばわれたクライマックスのシーンではこちらまで放心状態にさせられました。とても悲しい気持ちにさせられる芝居です(いい意味です!)帰り道は、とぼとぼ下を向いて帰りました(いい意味!!)

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    2007/09/14 22:37

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