HUG!!! 公演情報 ギギ「HUG!!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    観る者に媚びを売らず、それでいて飽きさせない 力 のある公演。一瞬 パンクロックのような印象を受けたが、描かれているのは 時の流れに身をゆだねながらも 懸命に生きている若者像。若気の中にチラッと見える気恥ずかしさ、真っ直ぐな情熱の迸りが綯交ぜになったよう。会場に入ると、そこはクラブ(自分世代だとディスコ)の空間、天井には大きなミラーボール、演奏ブースにはDJらしき人物が円盤を回す(ターンテーブル)。重低音が響き、会場が振動しているような錯覚。スモークの中に照明の強烈な明滅、その光景は幻想的でもある。

    登場人物は2人、若い俳優の瑞々しさが 観ていて気持ち良い。色々な話を断片的に繋ぎ脈絡があるのか否か、そんな不思議な物語を展開していく。妙なリアリズムが観客の心を捉え、観終わってみればエッジの効いた物語だ。よく動き回るかと思えば、並んで立って接客しているだけ。メリハリのある動/静演技、そしてモノローグ的な表現によって伝える。もう病みつきになる公演。
    (上演時間1時間15分 途中休憩3分)

    ネタバレBOX

    舞台は正面奥にスクリーン、真ん中に演奏ブース。その前に学校のスチール机と椅子1つ。客席は半円形にして囲むような配置。ここは東京の渋谷 道玄坂にあるクラブという設定。出演は川合凛さん、笹川幹太さんの2人、狭い空間だがワイヤレスマイクを使う。

    ●このクラブでボーイをやっている幹太サン、卓球界では知られた存在。場転して後景にスクリーンに真っすぐな道の映像。そして凛サンは二卵性双生児の幹太サンを探していると。2人は交わらず それぞれモノローグで話は進む。
    ●上から制服(上着)が投げ入れられ、着替える2人。今度は2人並んでコンビニで接客している。そのうち名前を始め、自分自身のことが分からなくなって戸惑う。何者にもなっていない若者の不安や焦燥といった気持を表しているよう。
    ●突然 舞台中央に円形を組み 2人+他のメンバーを加え合奏。優しく心地良い音色、そのしっかり聴かせる上手さ。

    色々な観せ方、パフォーマンスは試行錯誤の実験的な公演といった印象。ジャンル問わずの表現、そこに怖いもの知らずといった若者の特権を見るよう。実にアグレッシブな。チラシにある「月面に行きたい」は未知への挑戦であり、公演の表現そのもの。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2026/07/05 11:34

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