かいころく 公演情報 安住の地「かいころく」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    3都市ツアー、3演目公演。うちCoRich芸術まつり!2029の審査対象は「工女編」は、「養蚕農家編」との2作同時上演です。この同時上演は、養蚕の環境をめぐる変化を感じられる良い設定でした。

    ネタバレBOX

    3都市ツアー、3演目公演。うちCoRich芸術まつり!2029の審査対象は「工女編」は、「養蚕農家編」との2作同時上演です。この同時上演は、養蚕の環境をめぐる変化を感じられる良い設定でした。
    かつて今ほど交通も情報網も発展していなかった頃、土地にはそれぞれの伝統的な産業があり、村ひとつがまるまるその産業で栄えていたということが各地にありました。いまや、文明の発達と平行して少子高齢化の影響を受け、多くの伝統産業がおかれる状況は危機的と言えます。

    安住の地が「養蚕」をテーマに創作することになったのは、2023年に長野県大桑村で行われた地域芸術祭に参加した際、会場が過去に養蚕を行っていた民家だったことだそうです。長野、群馬、埼玉、兵庫、神奈川などでのリサーチを経て、作品が生まれていったそうです。
    伝統産業とパフォーミングアーツが手を取ることはままありますが、『かいころく』もまた、互いへのリスペクトを持った創作・上演であるように感じました。開場前に私道かぴさんによるイラストでの蚕の説明など、作家が題材を丁寧にあつかう姿勢が好ましかったです。とくに、本編が(工女編・養蚕農家編の2作とも)一人芝居で個人の目線や人生が描かれていたため、その背景となる養蚕・蚕についてを先に観客に提示してくれたことは、作品の背景への広がりを感じ安心できるものでした。蚕のイラストも可愛かったです。

    横浜で観劇しましたが、客席は約30ほどで、演劇関係者が多かったような雰囲気でした。CoRich芸術まつり!は「※優れた作品を、より多くの観客と分かち合うことを目指すフェスティバル」なので、今回のまつり参加をきっかけに観劇する観客が増えると嬉しいです。

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    2026/07/02 14:36

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