沈黙の海、骨は語る 公演情報 新宿梁山泊「沈黙の海、骨は語る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/05/09 (土) 13:00

    座席1階

    今回花園神社のテントで3日間だけ上演される今作は、秋に長生炭鉱の現地・山口県宇部市や東京と大阪で上演する予定のパイロット版という。本を書いたのはパギやんこと趙博、劇中の楽曲も手掛けた。演出が梁山泊の金守珍だ。

    冒頭、白装束チョゴリの女性が鎮魂の舞を披露する。登場する3人の俳優は事故で海に消えた「骨」という設定。海底の炭鉱で石炭を得るという危険な現場で、水没事故により多くの朝鮮人鉱夫を含む200人近くが犠牲になった。

     その史実は戦後、ずっと埋もれたままだった。地元の市民有志が朝鮮と日本の遺族による慰霊祭を毎年開催し、近年になって潜水調査で少ないながらも遺骨を回収。一連の遺骨収集は有志の手で行われ、国など行政はそっぽをむいたまま。遺骨のDNA鑑定すら後ろ向きだ。潜水調査が注目されて長生炭鉱に光が当たる。これを演劇にするなら新宿梁山泊しかないと思っていたが、やはり、金守珍はやってくれた。

    パイロット版なので、完成度が高いとは言えないかもしれないが、ギターや打楽器などパギやんの素朴な演奏には心が動く。90分の上演時間で物語はシンプル。秋の公演では海に消えた日韓の人たちの人間模様や、なぜ日本政府は歴史の記憶に非協力的なのかも描き出してほしい。それらに期待してあえて★は4つとした。

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    2026/05/09 15:25

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