パズル2026 公演情報 A.R.P「パズル2026」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、千穐楽観劇。
    物語は、いくつかの場面をピースとして はめ込むような展開で、まさしくタイトル「パズル」である。例えば、後方モニターに「権謀術数」「疑心暗鬼」等の文字が映され、そのイメージシーンがカット割りというか繋ぎ合わせのように描かれる。それぞれが独立して描かれるが、これがどう収斂されていくのか、実に巧い導入である。舞台セットや台詞から後々重要な関連が…そんな関心を抱かせる巧さ。

    登場人物をパズルのピースと考えれば、誰が欠けても成り立たない。誰もが主役であり脇役、だからこそ立場や性格付けを最初からしっかり説明している。すぐ驚いて失神したり、思ったことは遠慮なく言ってしまう など人物の特徴が描かれる。物語はカット割りのような展開だが、体感的には一気に観(魅)せるといった面白さ可笑しさ。まさにコメディとしての醍醐味がしっかり味わえる笑作、いや秀作である。
    (上演時間1時間35分) 

    ネタバレBOX

    舞台は 画廊喫茶店内。上手奥にカウンターと腰高スツール、中央に店奥への出入り口、下手と客席寄りに丸テーブルと椅子が3組。壁にはいろいろな絵画が飾られ、ほぼ中央にスクリーン代わりの絵。この配置や絵にも物語上 重要な意味がある。

    物語は この喫茶店で二組の客が話している。一組は恋人同士、もう一組は夫婦。恋人同士の語らい、男が資金繰りに困り 女(銀行員)が援助しようとしている。実は男は結婚詐欺師。夫婦は 後々分かるが子供が心臓病で大金が必要。結婚詐欺師には鑑定を仕事にしている彼女がおり 真剣に結婚を考えている。騙されている女の元夫は刑事(主任)で、結婚詐欺師を追っている。金の受け渡し、その現行犯として逮捕を…。一方 yu-tyu-baとして面白企画を考えているメンバーも喫茶店におり、それぞれの思惑が思わぬ方向で絡み合う。

    店のマスター、従業員とその友達(臨時店員)などが接客を通して人間観察をするような言動と行動。内緒にしていること、特長・得意など 面白可笑しいネタを仕込み、次々に回収していく。例えば、臨時店員は空手の達人(黒帯)といったことを何気なく説明していたが、結婚詐欺師が逃走しようと店内を出たとたん、ヨロヨロと戻ってきた。買い物に出かけていた臨時店員が襲い掛かってきたと勘違いし正拳突きをしたと。一瞬なんでと思ったが、彼女の姿を見て合点。細かいところにも工夫を凝らす。

    観客を飽きさせない、非現実(虚構)と解っていても物語の中へ引き込まれる没入感。その心地良さが この公演の魅力。次回公演も楽しみにしております。

    0

    2026/04/27 16:28

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大