アンサンブルデイズ 公演情報 Bunkamura「アンサンブルデイズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    昨年の一期生公演では、松尾氏の本気度に少々当てられた所であった。
    今回は演出がノゾエ氏。これで若干、否随分テイストが異なった気がするが、観進める内にストーリーを思い出し、見入った。昨年は上手側、今回は下手側からの観劇という事もあるのか、装置はだいぶ異なって見えた。力点や濃淡、緩急の施し方も異なり、ストーリーが同じでも違う物を観た感覚が残る。同じ山を別コースで登ればそれはもう全く別の体験、というのと同じか。自身のイメージを貫徹し、完結させるのが演出の仕事。批評が好きでその最大の武器であり楽しみが比較。今後アクターズスタジオではこの演目を当面卒業公演で打って行くそうである。

    俳優で生きて行く夢を描く若者たち。あぶれた結果はやはりと言おうか、劇団を作る。そこからの悲喜交々、それぞれの敗北と分裂、逸脱が辛辣にリアルに描かれる。予算管理する担当がマルチ商法に取り込まれ、劇団の金を持ってトンズラする一幕ののち、ラスト、それぞれの「その後」がエンディングらしく紹介されるのだが、マルチ女子はその道を捨てるどころか邁進していて、彼女の背中を追って私も自己実現したい、と後輩に願望を語らせている。それも一つの道だと、君は送り出す方ができるか、と問われた気がしてハッとなる。
    ルール違反や倫理違反を「裁きたがってる」ネット住民はこの芝居をどう思うだろう。とふと考えた。

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    2026/04/02 00:19

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