黒百合 公演情報 世田谷パブリックシアター「黒百合」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    泉鏡花の小説『黒百合』を原作に、脚本は元カクスコの藤本有紀、演出は杉原邦生のタッグで初舞台化。僕は原作小説は未読ですが、脚本を読む限り、泉鏡花のファンタジックなエンタメ心を強く感じました。しっかりした冒険譚で、ラブロマンスやピカレスクロマンの要素も含まれています。一方で「…これ、どうやって舞台化(具現化・可視化)するのだろう?」とも思っていました。どちらかというとアニメ化やCGムービー化に向いているような幻想的な世界観と言えます。

    ネタバレBOX

    上演を拝見すると、俳優や小道具・大道具のアナログ感を活かしつつ、見立てや想像力を駆使した、文字通り幻想的な世界観を立ち上げられていると感じました。演出を担当した杉原さんが歌舞伎演出に長けていることもあり、観客の想像力を刺激する技法が巧みに用いられています。加えて、独特の艶を持つ俳優がずらりと揃ったキャスティングも見事で、キャスト、あるいは登場人物たちを観ているだけで、物語が客席へ語りかけてくるような臨場感がありました。中心的な登場人物たちはそれぞれ華があり、主役とも言える滝太郎を演じた木村達成さんの色気は特に印象的。僕の個人的な満足度は高く、改めて演出家としての杉原さんの才に魅了された公演でした。

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    2026/02/16 16:48

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