公演情報
演劇企画イロトリドリノハナ「演劇企画イロトリドリノハナvol.6 Airswimming エアスイミング 2026」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/02/08 (日) 12:00
前回2024年夏のこの作品上演とは、かなり雰囲気が違うような気がする。千秋楽のこの日、雪の中を劇場へ行き、team海を鑑賞した。
舞台は1920年代から1970年代にかけてのイギリスの精神病院。過度に男性的なふるまいをしたとして「触法的精神異常」を理由に収監されたドーラのもとに、不義の子を出産した「罪」を問われたペルセポネーが収容されてくるところから始まる。二人が意思疎通できる時間は風呂と階段の掃除をする1時間だけ。いつ終わるとも知れない収監による絶望と孤独。性格や考え方などが全く違う二人だが、支え合うようにして年を重ねていく。
自分を何とか保たせようとするためだろうか、二人が行うさまざまな行動の中で、タイトルにあるエアスイミングは特徴的だ。監獄と同様な日も差さない狭い空間に閉じ込められている二人が、想像の世界の海で自由に泳ぎ回る。前回の演出もそうだったのかは記憶のかなたなのだが、パステルカラーの照明の効果で夢のような空間が現出される。今作では、光と影、照明の多彩な色を駆使した演出が非常に印象に残った。
ドーラを演じたましろうみが素晴らしい。2時間を超える上演時間を2人だけで引っ張っていく非常に厳しい環境で、ドーラが夢想する軍隊でのふるまいなど難しい役柄を演じきった。セリフをかむ場面が複数あって惜しかったが、特にドーラの存在感が際立っていた。お見事と言いたい。
この台本はある意味、「イロドリノハナ」らしさが全開で客席に迫ってくる作品なのだろう。基本的に明るいトーンで進む舞台だが、究極の人権侵害の世界でたくましく生き抜いた二人の女性の潔さが、客席を悲しみと悔しさで包み込むようだった。
2026/02/12 04:43
伝えるべきテーマは同じのはずでしたが、結果、おっしゃる通り、一昨年とはだいぶ印象の変わった公演となりました。
一番、大きな変化はやはり演者であったように思います。
エアスイミングのシーンは、前回はブルー一色であったのを、今回は様々な色を加えて、幻想的に仕上げました。
表面上の明るさと厳しい現実との兼ね合いは、いつも悩むところですが、特にこの作品はイギリスらしいサーカズムを感じ、それを意識した演出となりました。
「綺麗は汚い、汚いは綺麗」「明るいは暗い、暗いは明るい」といったところでしょうか。
力不足で伝わりにくい点もあったことと思いますが、これからも精進してまいりますので、今後共よろしくお願い申し上げます。