勅使川原三郎『SKINNERSー揮発するものへ捧げる』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「勅使川原三郎『SKINNERSー揮発するものへ捧げる』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    身体というのは、ここまで自由を手にすることができるものなのか
    計算され尽くされた音響、舞台装置、照明、そして肉体。

    ネタバレBOX

    鮮烈で強烈なパフォーマンスを観客へ投げかける。
    息を飲む。
    目は見開かれ、舞台を凝視する。

    そこにあるのは、まぎれもない肉体なのだが、それは1個の芸術作品であった。
    指先まで研ぎ澄まされ、神経が行き渡っている。

    舞台の上のダンサーたちが大きく見えたり、小さく見えたりする。
    汗と無音のときにときどき聞こえ息づかいで、「ああ、この人たちは、本当に肉体を、今使っているのだな」と確認できる。

    勅使川原三郎さんの凄さは当然なのだが、佐東利穂子さんが、とてつもなく素晴らしい! 本当に凄い!
    舞台の上の空気をつかみ、離すというのか、自在なのだ。
    そして、他のダンサーたちも十代であるというのには驚くしかない。

    リゲティの曲がまたいいのだ!

    これから目が離せなくなりそうだ。

    ポストパフォーマンス・トークでの勅使川原さんのしゃべりは、言葉で表現しきれないもどかしさを感じ、改めて、その身体的表現力の凄さを思い知るのだった。

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    2010/12/10 06:47

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