『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』 公演情報 日本大学芸術学部演劇学科 平成22年度舞台総合実習ⅣA「『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    日芸版とトラム版
    先月公演があったばかりの新作を学生が脚本家自身の演出で上演するという興味深い公演で、シアタートラム版(倉持裕さん演出)と日芸版(川村毅さん演出)の違いを楽しみながら鑑賞しました。

    日芸版はほぼ同い年の役者しか出演していないので、親子関係を描いた『春独丸』や『愛の鼓動』は親子に見えないという難点がありましたが、トラム版と異なりビジュアル的に派手な演出がほとんどないので、登場人物の心情が良く表現されていたと思います。

    『春独丸』はトラム版より緊張感のある雰囲気でした。舞台上に現れる黒子2人が能における後見の役割を果たしていたのが面白かったです。
    『俊寛さん』は台詞の間が洗練されればもっとコミカルになったと思います。トラム版と違って、タコやウミガメ(の作り物)が出て来たのは客席の笑いを誘っていましたが、役者の動きだけで想像させるトラム版の方が好みです。
    『愛の鼓動』は能的な動きのダンスシーンが女囚と男の娘が日舞をやっていたというエピソードに結びついていて効果的でした。女囚役の役の雰囲気は素敵でしたが、影のある感じが出るともっと良くなると思います。

    日芸版は演技はもう少しという所も見受けられましたが、個性的な役者と豪華なスタッフワークによる華々しい感じだったトラム版とは異なる魅力がありました。

    新作戯曲を用いたプロと学生の競作は、学生にとっては勉強になりますし、相乗的な集客効果もあるでしょうから、今後も行って欲しいです。

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    2010/12/04 21:54

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