公演情報
劇団普通「季節」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
「いいでしょうよ」
「ないでしょうよ」
「そうでしょうよ」
結構居眠りが出るかなと思ったが皆きっちり観ていた。シアタートラムの客層は意識が高い。2003年、晴れのM-1の舞台でエロ漫才「さっちゃんと虫とり」をぶっ込んだ千鳥のように、劇団の大きなチャンスとも言える今公演に何の気負いもなく通常運転は流石。(名のある役者を入れた位?)いよいよ安川まりさんと用松亮氏が舞台に登場すると観客の期待がぐんと高まる。
ある秋の日、茨城県の田舎町、野間口徹氏の家に法事なのか親族が集まっている。毎年の恒例らしい。野間口氏は部屋が暑く感じて網戸にしたが、妻の金谷真由美さんは蚊が入ってくると抗議。そんな日常風景の切り取りからスタート。
川島潤哉氏一家の作り笑いのような表情。安川まりさんと細井じゅん氏は終始引きつった顔で親類連中と接する。皆、関係のある他人でしかない。何とかやり過ごさないと。中島亜梨沙さんが美人すぎる。
韓国映画っぽく感じるのは何でなのか?親族の繋がりが濃いからか?
役者達はこの作家の世界に入ることに憧れを感じているようだ。この世界に一度溶け込んでみたいと。安川まりさんと用松亮氏は当然のようにそこに居る。喜劇になるギリギリ境目を皆慎重に歩く。話がなかなか前に進まない。枝葉末節が本筋に。プロの脚本家や小説家は衝撃を受けるかも知れない。笠原和夫なんか怒り出すかも。
是非観に行って頂きたい。