公演情報
月蝕忌実行委員会「百年の孤独」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★
千穐楽観劇。面白い!
久し振りの寺山修司作のアングラ劇。物語の筋を追うというよりは、その場面ごとの特異さを紡ぐことによって全体像が明らかになる といった感じ。些細なことに拘っていては、物事の本質を見失ってしまいそうな危うさ。
「百年の孤独」は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説。ブエンディア一族が「蜃気楼の村」マコンドを建国し、その隆盛と滅亡に至るまでの100年間を描いた物語。それを寺山修司が上演 そして映画化しようとしたが、係争になり改題(『さらば箱舟』)等して上映。現在は無関係な作品として扱われるらしいが、ストーリーは共通している と。
相当 刺激的な作品で、独特な世界観に魅了される。勿論 その世界観を立ち上げていくキャスト陣の熱量が凄い。少しネタバレするが、小さな貞操帯を付けただけの全裸の女優、その貞操帯を外して情交したい光景が至近距離で繰り広げられる。性的な場面だけではなく、現世と来世を繋ぐアナログ的な奇知が面白い。脈絡が有るのか無いのか判然としないが、ラストは そういう事なのかと…。
(上演時間1時間45分 休憩なし)