不要な○○、下取りします。 公演情報 劇団わらく「不要な○○、下取りします。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    劇団わらくの路線
    たぶん、こういった歪んだ路線で突っ走るのだと思う。観終わった後の何ともいえない小気味悪さというか、爽やかさのまったくない物語はファイナルダンスのシーンで一層深くなる。真実の感情を隠して仮面を被りながら踊る夫婦の距離感も絶妙だった。中盤でのセンターの指導がやや助長に感じたが後半で屈折した歪みへのグロさで盛り返した。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    略して「いきいき人材支援センター」に勤める夫とその妻の関係はギクシャクしていた。夫の決めた「夫婦はこうあるべき」という理想に従っていた妻はある日突然、自らでセンターに入所してしまう。妻が考えていたセンターとは不要な人間を必要な人材として再生して社会復帰させてくれる場所だと思い込んでいたのだった。

    ところがこのセンターの入所者は家族やパートナーから不必要と判断されて下取りに出され回収された人達で、入所すると、いきいきプログラムというプログラムに従って行動させられて、人間更生または矯正させられるが、その情景はまるでマインドコントロールされたカルト集団のようなナリなのだ。

    しかも家族計画の内容を思考すると見せかけて入所者の7名はエコフレッシュされる運命だ。エコフレッシュとは臓器を提供させられ取れる機能は全て取り剥がされて捨てられるのだ。まるで車の再生のように・・。

    この臓器提供に裏で関わっているのが夫と人材派遣センターに勤める百瀬だ。百瀬は「いきいき人材支援センター」のセンター長を抱きかかえており、内通し「今月は○人欲しい。」とのたまう。つまり入所者の未来はないのだ。

    妻の入居を知った夫は妻を救済しようとセンターでの実態を妻にぶちまけるが、これを聞いていた、かつての引きこもりだった入所者が他の入所者全員に真実を暴露する。

    こうして入所者は自分の運命に向かってひた走りながらダンスを踊り、妻は夫に救済された弱みを抱えて以前よりも更に夫に押し付けられた決まりに従い人形のように踊る。表情のない型どおりの乾いた夫婦のダンスが滑稽でもあり悲しくもあり不条理そのものだ。しかし殆どの人間は生きるために小なり大なり自分を隠して仮面を被りながら生き続けている。

    だから、夫婦も私達も仮面を被って踊り続ける他はない。

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    2010/11/27 12:51

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  • ヒトミ>
    凄い歪みっぷりでした。
    ワタクシはこういった作風も大好きなので、楽しめました。
    次回も観たいと思います。
    ん、頑張れ~。。

    2010/12/17 12:02

    遅ればせながら、ご観劇ありがとうございます。
    これからも精進していきたいと思っております。宜しくお願いします!

    2010/12/17 03:47

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