公演情報
清流劇場「キュクロプス ─貧民街の怪物(東京公演)」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
2500年前のギリシャ劇を昭和の武庫川河川敷に置き換えて、ということに興味を惹かれ観劇しました。お芝居の前に劇の背景となる小噺が演出家よりなされ、ギリシャ劇と武庫川劇がどう関係していくかのヒントがあったため、ギリシャと武庫川河川敷に同時に思いを馳せながら観劇できた気がします。
先般の朝ドラ「あんぱん」では、逆転しない正義という言葉が重要なキーワードでしたが、今日のお芝居でも正義とは相対的なものであり、かつ善と悪だって相対的なものだと感じる次第。
ギリシャと武庫川河川敷のはなしに共通点があるのは、結局人間なんて変わっていないということ。現代でもおんなじことは繰り返される、だからこそ自分でそれをどう受け止めかつ受け流さなければいけないかが大切なんだろうと気づかされたお芝居でした。
アフタートークもあり、ホワイエではとても控えめに役者さんがいてちょっとおしゃべりしたりと観客と舞台がとても近い時間だったのも印象に残りました~