暮らしとペニス/音楽とヴァギナ 公演情報 食む派「暮らしとペニス/音楽とヴァギナ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    全作ではないものの、これまで「食べ物関連」のモチーフを多く扱ってきた食む派(はむは)の新作公演。観劇前は「かなり大胆にハンドルを切ってきたなぁ」と考えていましたが、実際に観ると、食む派らしさを多く感じることのできた上演でした。はぎわら流のボーイ・ミーツ・ガールも健在。

    ネタバレBOX

    『暮らしとペニス』は女性による一人芝居、そして『音楽とヴァギナ』は男性による一人芝居、後にこの二人が出会う第3幕がある3部構成。劇中に出てくる性器などは多様な解釈ができ、比喩であり、心象であり、葛藤であり、等々。全編を覆う雰囲気はシリアスで、作り手の問題意識の高さ、常に問いかけ続ける真摯な姿勢が窺い知れる。男女の性差、性行為や性欲、それらを根本とした暴力などを描き、その上でなお葛藤し続ける様子が作品の誠実さを物語ります。全編に孤独感の漂う作品ですが、ラストは夜明けを想起させるシーンで幕を閉じ、一筋の柔らかな光が差し込むような余韻が残りました。

    0

    2025/10/24 09:07

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大