そのとき橋には誰もいなかった 公演情報 オーストラ・マコンドー「そのとき橋には誰もいなかった」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    橋って絵になる。
    大きな橋って絵になるな…。しかもニューヨーク。
    ラブストーリーにはピッタリだ。
    何かと何かを繋ぐ橋。

    ここで繰り広げられる
    男と3人の女のラブストーリーは
    奥行きを生かした空間を存分に使い
    かなり斬新なシャレた演出で楽しませてくれた。

    3つのラブストーリーが交差し、
    さらにトリッキーな演出も増幅してくるので
    話が見えなくなりそうで少しだけ困惑したが、
    LASTはものすごく美しく感動的だった。

    涙がボロボロでて止まらず困ったほど。
    不思議と素直に観れた。

    MOGMOSさんの歌声がすごく心地よい。
    いい声だ。
    スッと入って来て切なさや幸福感を
    まあるくふくらまさせていた。

    ネタバレBOX

    会場に入ると巨大な橋が。大きくてビックリ。

    曲線を描く橋に3つの椅子、これは飛行機の座席だ。
    楽しいAIRLINEのくだりから入り、ワクワクした。
    主人公リュウ(佐々木宗雄氏)が
    ニューヨークに飛び立つくだりだ。

    そして橋の上でのエピソード、
    3つのラブストーリーが交差する。
    でも幸せな時間は長く続かない…のね。
    なにしろ女性 3人 陶子(奥田恵梨華さん)
    スーヒー(岡田あがささん)エレナ(東亜優さん)が
    美しく魅力的だった。

    そのラブストーリーにMOGMOSさんの歌と、
    個性的でトリッキーなビクター(カトウシンスケ氏)
    ゲイのトム(兼多利明氏)、
    キューレーター(松崎みゆきさん)が
    混沌としたニューヨークの現実や夢を色づけていく。

    今回は、岡田あがささんを観に行った。
    彼女は英語のプレゼンテーションシーンも難なくこなしていた。
    すっとした姿、演技、すごく素敵でした。
    彼女演じるスーヒーはキャリアをもった強い自立した女。
    橋の上で自分から別れを言い彼に自由を与えるが…
    大きな柱の影で泣き続けるスーヒー。
    あまりにも悲しく、もらい泣きした。

    でも橋の向こうは残酷に人の運命をのみ込み、
    みんな去っていった。バタッバタッと落ちて。
    そして自分以外「誰もいない橋」に…。

    陶子(奥田恵梨華さん)も日本に帰国。

    日本で陶子とリュウは再会。
    橋の上で抱き合う2人のシルエットが最高に美しかった。


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    2010/11/15 17:48

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