霜月狂と私 公演情報 賛否両論「霜月狂と私」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    バー公演は難しい
    共同作・演ということですが、脚本は石戸さんが担当されたとのこと。
    石戸さんの脚本としては、前回のル・デコのほうが数段よかったです。大人の男女の話ということで、もっとうならせるものを期待したんですが、イマイチ人物像や話が魅力的ではなかった。
    バー公演はいろいろ観てますが、本当に難しいと思います。
    毎度、どのバー公演にも感じることですが、「至近距離」で俳優の芝居を観られるということ以外の魅力がほしいし、身内の客がほとんどのなか、「やりたい芝居作った」ということだけでは、作・演の自己満足の域を出ない気がするのです。そうではないバー公演は心に残っていますが。
    今回、男2人と女1人というのは題材としてはとてもよいのに残念な感じ。
    古山憲太郎ファンですが、正直に書かせていただきました。
    笑いとしては、古山さんの前説が一番面白かった(苦笑)。

    ネタバレBOX

    俳優さんたちの演技には満足しています。特にヒロインの西入美咲さんはキラキラして魅力的な女優さん。
    煮え切らないダメ男2人と女の話。これが隣の客の話みたいで、自然といえば聞こえがよいが、ストーリーがありきたりで面白くない。フジで昔やっていたオムニバスのショートドラマくらいの面白さはないとね。
    まず、人物に好感が持てない。主人公の青年ユウヤが女性を妊娠させ、両親にも会っていながら、「強引にね。会わせられた」なんて言う。
    要領が良く、妻子もちのモテ男のタキも、チャランポランでどこがよいのか、魅力を感じない。ユウヤの彼女も何を考えてるんだか。10年も付き合ってきたのでしょう?もう少し相手の性格見極めて、結婚したいならしたいでアプローチ考えたら・・・と言いたくなる。不器用ではすまされないトシなのでは。結局2人は痴話ゲンカから別れてしまう結末。後味が悪い。
    2人の男の性格の違いを対応で表すため、町内の劇団員が「チラシ置かせて」と登場するが、この会話や劇中劇が安っぽくて面白くない。
    バーという設定だが、短時間に衣裳の着替えも頻繁だし、人の出入りがバタバタしすぎて、まるで居酒屋の話のようで観ていて落ち着かなかった。
    劇団ブログも読んだが、内容を決めるのに、緻密さが足りなかったように感じた。最初は前回公演のプロローグ的作品のようなことを書いていたが、実際には違っていたし。
    どういう客をターゲットに、何を見せたいのかという点を考えて、この劇団にはもう少しじっくり練った大人のドラマを期待します。

    0

    2010/11/11 18:47

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大