公演情報
キョードーファクトリー「大誘拐」の観たい!クチコミとコメント
期待度♪♪♪♪♪
既に隠居の身と思っていた大御所・岡本喜八が撮った本作を映画館に観に行ったのは年少のみぎり、辛うじて現役の岡本喜八ワールドを体感したという記憶があるので、監督の名も既知であった。(と言ってもまだそれほど映画を観ていないはずで、恐らくCM中に「あの『独立愚連隊』『肉弾』のーー」といった文字を見て「そうかあの『肉弾』のかぁ」と知った気になっただけかも知れんが)。・・んな事はどうでも良い。
「大誘拐」の映画としての独特な作りは印象に残る。謎解きが最後に行われる。その謎解き自体はさほど「えええ??」と驚かせる程のものではないのだが、映画ならではの処理(編集)で、緒形拳と北林谷栄の両者一歩も引かぬ裏かき合い(怪人二十面相と明智小五郎みたいな)、今回は勝敗つけがたし、次の勝負までお預けだな・・というオチに捻じ伏せていた。具体的なシーンとしては忘れているが、二人の役者としての貫禄をフルに画面で活用した格好である。
その「映画としての処理」でどうにかオチが付いた作品、という記憶があったので、これが舞台化されたと聞いて「へー?」一体どんな舞台に?と興味津々である。何度目かの再演?もし今回最後なら?・・白石佳代子見たさもあり、地元KAAT公演の日程がアウトなのだがどうにかして一度、観たいな・・と思っている。