満足度★★★★★
素晴らしすぎて声も出ない!!
何でしょう!!長田育恵さんて!!才気に溢れすぎています。
とにかく、旗揚げから拝見していますが、観る芝居、観る芝居、作風が全く違い、一体この作家はどれだけの味付けの戯曲を物すことができるのか!!
と、まずそのことに驚愕します。
ベタな部分もたくさんあるのに、そのベタさが特化していて、全然嫌な気がせず、逆に、観てて気持ちが良いくらい。
リアル以上にリアル。乱歩とその妻は、本当に、真実、こういうヒトだったに違いないと、思えて来る。
井上ひさしが、「人間合格」で、新たな太宰像を鮮烈に描いたように、長田さんは、独自の視点と切り口で、見事に、新たな乱歩像を、舞台上に生き生きと投射して見せて下さいました。
脚本、演出、キャスト、スタッフの仕事ぶり、全てが一級品の舞台。
素晴らしい!!私的には、今年観たどの作品より、演劇賞に一番相応しい作品だと思いました。
演劇を本当に愛する方には、必見の舞台だと、自信を持って断言できます。