花たち女たち 公演情報 花組芝居「花たち女たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初日、「夢たち」チーム拝見
    フライヤーを見ると、イラストが少女マンガみたいで、夢、恋、花と書いてあると、
    夢ゆめしい舞台を想像するが、イラストのような美少女はもちろん登場しない。花組芝居だから(笑)。
    花組芝居を何十年ぶりかで観劇したが、全然変わっていなかった。にぎやかである意味泥くさい。そして、客層も40代後半の女性で占められ、普段行く小劇場の客層とはだいぶ違う。つまりあの当時の若いOLたちがそのまま年を経ても応援してるということになる。
    昭和のある時期、40代の女性客が新派や東宝系の商業演劇を支えていたのだが、平成のいまは花組芝居はその線ということになるだろうか。
    原作となった「芝桜」も「木瓜の花」も、新派や東宝系商業演劇で何度も上演されてきた昭和の名作だ。花柳界の事情に通じ、女の業を描くのが得意だった有吉さんだからこそ書けた小説。ただただ、ヒロインの正子と蔦代が、見ていて懐かしく、いとおしかった。泣かせて笑わせて、よくできた芝居である。
    有吉さんがご存命でこの花組芝居版をご覧になったらどんな感想を持たれただろうか、と思いながら舞台を見つめていた。

    ネタバレBOX

    花札みたいな趣味の良くない柄の屏風がパテーションになって、舞台がどんどん進行されていく。休憩込みで2時間40分。長いといえば長いが、時代の変遷が面白い。現代の女性にとっては古めかしく思えるかもしれない。
    「夢たち」チームは正子が植本潤で蔦代が八代進一。植本はいくつになっても色香の失せぬ色っぽい正子。所作も美しいが、どうしても私には彼のふだんのツルツルあたまが消し去れない(笑)。八代は化粧がケバいし、美しい女形とは言いがたく、女装にしか見えない。ゲイバーのママみたいで、違和感がある。
    私にとってのベストは杉村春子の正子に、山田五十鈴の蔦代である。やはり、この2人の名人芸が目に焼きついているので、悪いが比較にならない。
    だから、終始、有吉作品のパロディーとして楽しむしかなかった。
    宴席の場面に新派の雰囲気があったのは救いである。
    ロビーで初日乾杯があり、ここにいるオバサマたちがこの劇団を育ててきたのだなということが伝わってきた。座長の加納さんは昔と変わらず、お客に対して腰が低い。


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    2010/11/05 23:01

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