図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖 公演情報 イキウメ「図書館的人生 vol.3 食べもの連鎖」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    巧みなシェフのフルコース
    全四話、どれも起承転結がハッキリしているので、話にどんどん
    引き込まれ、本当にあっという間の2時間10分でした。
    どれも体感時間は短い位の感じでしたが、その中でも設定を
    破綻させず、というか、一見ぶっ飛んでいる設定を納得させてしまう
    劇団の手腕がとにかく凄い。

    ネタバレBOX

    四話のどれも良かったけど、強いていうなら2<3<1<4かなぁ。

    1話目は自分の通う菜食主義の料理教室に通ううちに、ものの見事に
    ハマり込み、肉を喰いたい夫までも肉に見せかけた菜食料理で徐々に
    洗脳し出していく女の話。

    もう少し引っ張れば良かったのにと。終わった時、余りの唐突さに
    え?終り?とちょっとビックリした。というか、このテーマで一本
    そのまま公演打てそうな。 内容も結構ダーク、というか、深いし。

    2話目は大好き。 自分の必要とする分の万引きしかしない男と日がな
    懸賞で生活する女との奇妙な同居生活。そこに、万引き素人達が
    入り込んできて不穏な空気が…

    さりげに昨今の社会問題なんかもちらちら見せつつ、最後はすごく綺麗に
    まとまってた。 最後のオチは笑うけど、同時に心が温かくなりますね。
    そしてメインを張る安田氏は一言発する度に何故か笑ってしまう。

    3話目。「単一食」に目を付け、試みるうちに飲血で115歳の年月を
    生きることに成功した男の話。

    長寿を続けていくうちに、徐々に自分が人間離れした、なにか別種の
    「生命体」、いや下手をするとそれにすら当てはまらない存在に
    なりつつあることが、男の独白から微かに見てとれる。

    「生命は有限」という、生物の絶対的な縛りから抜け出した時点で
    既に男は少なくとも人間はやめてしまっている。肉体は生き物を
    超越しているのに、意識はそれまでの人間の枠からどうしても
    抜けきれない。 これは凄く恐ろしい悲劇です。

    よく狂わなかった、という話なんですけど(現に一緒に飲血した
    男の妻は半ば発狂状態に陥った揚句、禁じられた食物行為を
    行って死ぬ)、結末はもうなるべくしてなる結果なんでしょうね。
    切ない系SFを読んでいるような気持でした。

    4話目。 正直、良く分かんなかった。
    3話目の設定が何気に生かされてたり(笑ってしまった)してたけど
    いかんせん短過ぎてあっという間。 伊勢佳世のキュートさが見どころ、
    と勝手に思うことにしました(笑

    次回作は「散歩する侵略者」ということで、驚喜乱舞ですよホント。

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    2010/11/03 07:31

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