「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」 公演情報 演劇集団キャラメルボックス「「さよならノーチラス号」/「ナナメウシロのカムパネルラ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    キャラメルボックスの劇団創立40周年記念公演の第一弾。(年末に第二弾が控えています)。今夏は過去作の再演と新作の二本立て。『さよならノーチラス号』は作家の成井豊の自伝的内容を含む一作、新作の『ナナメウシロのカムパネルラ』は現代を意識したリアルな物語に、キャラメルボックスらしいファンタジー設定を加えた、劇団の現在地を感じさせる一作。両作とも成井戯曲の魅力と劇団員たちの表現力が際立つ、40年の実績を感じさせる上演でした。

    ネタバレBOX

    『さよならノーチラス号』は、劇を構成する要素ひとつひとつが魅力的。音楽とダンスはスタイリッシュかつ情熱的で格好いいし、登場人物たちがそれぞれ活躍する群像劇の魅力もたっぷり。個人的にはサブリナという老犬がとても好きでした。『ナナメウシロのカムパネルラ』は劇団を長く支えた岡内美喜子と筒井俊作のバディっぷりが秀逸。それぞれのキャラクターの良さを最大限引き出す能力はさすがの一言。ファンタジー設定はキャラメルボックスの十八番と言えるが、全編通して「現代」を感じさせる劇世界は、この作品がいま上演される意味を考えさせる。二本同時上演だが、どちらにも出ている俳優も複数いて、特に多田直人と石森美咲の演じ分けが印象に残りました。

    0

    2025/07/25 15:57

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大