複雑
第一部、第二部は別作品と考えるため、満足度はあえて評価しない。
第一部、脚本が酷すぎる。頭に浮かんだことをそのまま第一稿として書き出して、それをそのまま舞台に出してきたとしか思えないほど矛盾だらけで書き込み不足。出演者の演技も力んで見得きってばっかり、という印象。
演出は流石に北林演出、安定の迫力クオリティ……と言いたいところだが、お世辞にもセンスがあるとは言えない映像に意味不明な映像利用センスで多いに転けた。本当にただ奇麗なだけ(ただし映像は除く)な作品だった。
第二部は、作者もOSKの構成員の特性の把握がかなり的確になってきているのもあり、下級生の抜擢も今までにないほど観られ、安心してみていられると同時に新鮮であった。ただし、メリハリが弱く一景一景が少し長過ぎるように感じられたので、どこかで一気にドカン!と盛り上げる場面が欲しかった。