実演鑑賞
満足度★★★★★
美しい程に哀しい緊迫と柔和な瞬間こそ詳らかになる脆さ。まさに硝子を重ねる様に繊細でそれでいて果敢な芝居と演出。そして私は人間の影の雄弁さに息をのんだ。それはつまり沈黙の行間の饒舌さ。そこに音楽が流れるというよりゆらめいていた。それもまた硝子の影の様だった。前作『OTHELLO』の時も思ったのだけど、何となく苦手で敬遠していた翻訳劇や取っ付きづらいと感じてる名作が滋企画の上演で克服される、ということが人によっては起こるかも。少なくとも私がそうでした(それだけに『K2』を観逃したことがやはり悔やまれるのだけれど!)
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2025/06/30 23:46
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