北欧神話の世界 公演情報 カプセル兵団「北欧神話の世界」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。朗読劇の題材が妙。
    自分が経験する、またはTV・映画を見る、(私)小説を読むなど、何らかの媒体で見聞きすることは 何となくイメージが出来る。それは その世界観の枠(範囲)の中で想像することが出来る に止まる。いくら劇団が創作しても ある程度イメージは出来る。しかし 神話の世界は未知、その自由度は大きく興味は尽きない。カプセル兵団の「神話の世界」シリーズは、その醍醐味を十分 味わわせてくれる。不思議な物語へ誘ってくれる。これがアクティブイマジネーション朗読劇の魅力。
    (上演時間2時間30分 休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台上は、ナレーション(上手側)を含め 椅子10脚が ほぼ横並び。衣裳はカジュアル。音響は地響き等、音楽は壮大なもの、照明は赤や青といった原色で鮮やか。舞台美術や技術はシンプルだが、実に効果的だ。

    公演では、ナレーションに続き「天地創造」から始まって「ナグナロク」まで全15話。それらの物語をナレーションで繋ぎながら、実に壮大な世界を描き出す。勿論 朗読劇ならではの魅力、登場する者・物・モノなどの姿・形そして情況を観客に想像させる。観客の脳内で勝手にビジュアル化し、一人ひとりの観客が違う光景を想像しながら、同じ物語を共有する。具体的な姿・形というよりは、その特徴を擬音を交え面白く語るから、没入感も半端ではない。

    そして本編を離れ一発芸、物まね や面白ネタといった別編?を挿入し面白可笑しく楽しませる。それが アドリブなのか台本通りなのか判然とさせない巧さ。笑いのツボが世代間で違うのも、当たり前だが 新鮮だった。その本編と別編の絶妙な切り替わりが巧い。しかも本編の醍醐味である北欧神話が印象深く紡がれ、神話から人間の世界へ…そう北欧における創世記のようなものが立ち上がってくる面白さ。観(聴き)応え十分。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2025/06/23 07:44

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