窮する鼠 公演情報 JACROW「窮する鼠」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    見応えある3本立て
    短編3本なのだが、その内容は濃い。
    単なるストーリーというよりも、物語としての広がりを感じさせる。

    ネタバレBOX

    『きぼうのわだち』
    軽妙さがあり、途中まで観客に見せていた、新郎新婦と友人たちの関係が暴かれ、その「挑戦」を受けるという話が、新婦の兄の登場で、一気にガクッとなる感じがいい(あまりにもバカバカしすぎるのだが・笑)。しかし、それを単なるオチにしないところがうまいのだ。バカバカしすぎるネタばらしなのに、ちょっといい話になっていくところは強引だけど、いい感じだ。

    『LoveLetter from …』
    会社員の男の軽さがいい。そのために小説家志望の友人との対比が鮮明になる。また、男が心を寄せる女性に、ほとんど台詞がないというのもうまい。それによって、話が引っ張られるのだ。会社員の男と友人の関係性がちらりと見える脚本がうまいなぁ。

    『リグラー』
    一気に空気を重くさせ、その世界に突入した。見事だ。単純な話なのだが、これも単なるオトシ話にしない手法がよい。
    男たちの間に流れるギスギスした雰囲気は、実は別の意味の恐怖だったりするというところの、観客の気持ちを大きく振る脚本がうまい。


    3本ともに、話の筋ではなく、「物語」としてきちんと見せてくれた。
    もちろんそれは、脚本(台詞)や演出のうまさもあるのだが、役者のうまさが際立っていたように思えた。
    テイストの異なる3本にそれぞれが出演していて、衣装もそれほど大きく変わるわけでもないのに、わずかな時間で、見事にその世界にはまっていた。前の役は、すっかり抜けているのだ。いい役者が揃っているな、とつくづく思った。もうこれは「カッコいい」と言ってもいいほど。

    JACROWは、まだ数本しか観ていないのだが、根底にはいつも「語り口のうまさ」を感じる。そしてそれを支える役者たちの力量も感じるのだ。

    4

    2010/10/16 08:21

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  • JACROW制作部さん

    コメントありがとうございます。

    毎回楽ししませていただいてます。
    次回も楽しみにしています。

    また、番外編あり?…笑。

    2010/10/24 07:45

    とまねこさん

    コメントありがとうございます。

    2人の異なる作・演で、テイストは異なっていましたが、
    JACROW色はきちんと感じられました。

    濃い劇団(笑)だと改めて感じました。

    2010/10/24 07:44

    ご来場及びコメント書き込みありがとうございます。
    また作品ごとの愛あるコメントに感激しきり。

    次回は本公演です。よろしかったらまたご感想などいただけたら幸いです。
    ありがとうございました。

    2010/10/23 15:41

    改めましてこの度はご来場ありがとうございました。2話目を担当させて戴いた井原謙太郎でございます。

    どうかこれからもJACROW並びにJACROW回りの人間を宜しくお願い致します。温かく見守ってやって下さいませ。

    2010/10/23 07:19

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