実演鑑賞
今の世界の社会状況を的確に反映している作品。 笑いというか息抜きの場の独特な筆致はいまいちな気はするものの、最小限に削ぎ落した情報量での説明設定や時間軸を絶妙に操るあたりは、クリストファー・ノーランのそれを彷彿とさせる。また、三年ほど前に青年座に書き下ろされた『燐光のイルカたち』より戯曲のクオリティーが向上している感あり。 別の形で外国人との共生社会の在り方や外国人問題の底流に迫り、民族としての日本人の未熟さやむしろその上をゆく在留(定住)外国人のしたたかさの一面を垣間見せてくれた、北川大輔 作『未開の議場』とは、ある意味、好対照の作品。
0
2025/06/12 18:03
このページのQRコードです。
拡大