公演情報
文学座「肝っ玉おっ母とその子供たち」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
ドイツとポーランド中心にヨーロッパ強国が終わらないのではとさえ思える戦いを続けた
三十年戦争(1618~1648)。その前半部分を舞台に、“肝っ玉母さん”ことアンネを
主な登場人物に据えて描いた叙事詩。
ブレヒトの提唱した「異化効果」が全面的に用いられた結果、ただ「お偉方は兵士が死んでるのに
安全なとこでのうのうしてる」「弱い民衆から殺されていく」というステレオタイプ的な反戦演劇とは
一線を画し、もっとより高度な視点から「戦争が何故終わらないのか」「本当に民衆は平和を望むだけの
存在なのか」という問題を深掘りしている傑作かと思いました。