公演情報
KAAT神奈川芸術劇場「花と龍」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
なぜこの公演は舞台に屋台を出しその場で飲食飲酒ができるようにしたのか。
舞台上(=物語の内側)に私たちの営みを取り込んだのか。
そしてなぜ今この物語だったのか。
観終わるとともに身体中にその全てが知らされていくようで胸が詰まる。
戦禍や疫禍や災害、時代はいつも激動で、そこで生き働く人々はどうしても複雑で愛おしい。
時も場も違うけど私はマンや金五郎その仲間が好き。手を取り合って人生を労いたい。そして、女は弱さと不幸の鏡じゃない。強く、賢く(時にはずる賢く)。どの女性もタフにかっこよく描かれていて清々しかった。
舞台上を抜け席に座りそして町へ出る。癒えてない事に気づいてなかった傷をそっと塞がれた様だった。舞台と客席、劇場と町、物語と現実のあわいを龍が高くすり抜けていく。そこに一つ二つと花が咲く。私たちは何度でも旗をあげることが手を取り合うことができる。そうしてきっと不死身の如く再生できる