公演情報
MONO「デマゴギージャズ」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
年に一度のMONOさん今年もお腹いっぱい満喫。入ってまず目を引く美術の安定の素晴らしさ。こういうの生で間近で見られるのも観劇の魅力のひとつだと思うのです。一気に非日常に連れていってくれる。今回はその同じひとつの舞台で現代と明治が代わる代わる。
演じる人物も現代と明治で皆さん一人二役なのがまた妙を得る。古来よりデマというのは真偽をさて置いて少しのキッカケで勝手に広まり真実になり変わる。歴史においては覇権者の権力に寄ったり近年ではデジタルの進化で加速的に広範囲になる傾向に。デマという魔物について思い巡らす。
デマゴギージャズにおいてはふたつの時代を同時に描く事でデマの発祥が詳らかで、そんなんよなぁそんなもんなんよなぁって。古い古い言い伝えって、それだけでなんか敬われたりするけど…果たして真実は?とか。デマの種類も色々あるけど調べていくと面白そうなのもあるよねー。
観た後も、観たものきっかけで、どこまでも思いも思考もとめどなく拡がってく。なんて面白くて楽しい観劇。やっぱりMONOさん良き。時代の入れ替わりが、一人二役だからあまり混乱を生まないように…という優しさを感じるクッキリさだったのだけれども。一回だけあったあれくらいのシームレスさが全編にあったらと想像したら…ゾクゾクする。まあなかなかの度合いで混乱するかもしれないけれども。ゾクゾクしたい欲。あと、なんか一作品に一人はいる気がするクズ男のクズっぷりがクセになります。今回もなかなかいいクズ男でした(笑)
観た後、タイトルの由来も気になって。デマゴギージャズ。デマはデマとして、ジャズはジャズでいいのかな?じゃあゴギーは?いやもしやゴギージャズ?とここでゴギージャズで検索かけたらゴー⭐︎ジャスさんが出てきたので深追いすることをやめることにしました(笑)