天保十二年のシェイクスピア 公演情報 東宝「天保十二年のシェイクスピア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    4年前の藤田俊太郎演出の初演を見た時も「面白い!」と思ったが、今回も同様に面白かった。二度目(蜷川演出版のDVDも入れれば3度目)の観劇である。今回は音楽がいいと感じた。藤田版は「祝祭音楽劇」と銘打っているように、宮川彬良作曲・指揮の音楽が非常に雄弁に物語を引っ張っていく。冒頭とラストはロック民謡調、恋人同士のデュエットは演歌調、ヤクザの親分たちの歌はジャズ調と、曲想も多彩で豊かである。

    初演と同じく3時間半(休憩20分)だが、全く飽きない。
    唯月ふうかのドスのきいた女侠客と華やかなお嬢さんの一人二役が面白かった。

    ネタバレBOX

    シェイクスピアをパクった名場面集なのだが、「間違いの喜劇」から本歌取りした、双子の姉妹(唯月ふうか)を同一人物と勘違いする場面が、非常に笑える。「オセロー」の嫉妬から妻(土居ケイト)を殺し、自分(章平)も死ぬ場面は、コメディーが基本の本舞台の中では、シリアスな凄みをきちんと出していた。続く、ロミジュリからとった花魁と青年の死は、軽さがあった。

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    2024/12/13 00:30

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