実演鑑賞
満足度★★★★
ダンス愛に溢れた というよりはダンス公演そのものといった感じだ。そして説明にあるダンス嫌いなオーナーのダンスが一番キレとスピードがあるような。この場所(地下倉庫)が どういう意味を持つのか、どうしてオーナーはダンスが嫌いなのか が物語の肝。オーナーと此所に来たメンバー、共通する〈思い〉は、ダンスは どんなに苦しい状況であり、あらゆる制約があっても 人間の心は自由だ と。
少しネタバレするが、何故オーナーのダンスが上手いのか、そこに隠された妙味がある。才能もなければ、努力もしない。そんな者にかぎって機会に恵まれなかった等、誰かのせいにした言い訳をして逃げてばかり。辛辣だが正鵠を射たような台詞(言葉)が心を打つ。
見所は やはりダンスシーン…箒を使うなど 色々なバリエーションで観(魅)せ、ミラーボールの輝きを利用して華やかな印象付け。またポップで軽快なテンポにも関わらず、時に叙情的な曲を流すなど効果的だ。
ただ自分は、「俺は間違っている。」(2019年)のようなコメディタッチの中に切れ味鋭い物語が好みなので…。
(上演時間1時間50分 休憩なし)【βcruxチーム】
追記予定