重ねる秋物語 公演情報 男澤企画「重ねる秋物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    森田涼花さん出演。初日のC班を観劇。

    ステージカフェ下北沢亭。つくりが劇場ではないこともあって客席とステージがとても近いです。なので、とても近くで観劇することができました。客席の椅子は18個用意されていたかな。開始時点で客は9人、途中で2人入って11人でした。

    森田さんは去年の「マッチングアプリ:アップルボム」が12年ぶりの朗読劇だったと思います。今は声優さんですものね、どんどん出演されることを期待しています。もちろん舞台も。

    今回の朗読劇。森田さんはクライマックスで本当に涙を流されました。2011年と2012年の舞台「女の子ものがたり」で、涙を流した姿を思い出しました。今思えばですが、私が本格的に舞台好きになるきっかけのひとつでしたね。

    台本を読むと分かるのですが、はっきりと3章に分かれています。しかしそれは配られたフライヤー(チラシ)には書いてない情報です。

    SNSの情報をよく読むと「三つの物語」という情報はあったようですが、気づいておりませんでした。というわけで、物語が3つに分かれているということを知らずに臨みました。私以外も、そういう人多かったのではないでしょうか。

    ネタバレBOX

    以下が3つの話のタイトルです。便宜的に3つの「章」と呼ばせてもらいます。

    ・カクテル
    ・血流
    ・アシタアタシはジカンがトまるコトをシっていて

    森田さんは主人公のコトハ。
    以下は、観劇中の私の理解の流れです。

    冒頭。主人公、友人N、友人Fの3人が親友。うちひとりと思われる夏海の結婚式が始まる。主人公が語りを進める。「主人公も結婚式に出ているのだろう」と思う。話が進む。夏海が化粧室にいるシーンを主人公が語っている。「そこにいないのに様子を語っている、つまり主人公は結婚式に参加している人物ではない」と想像する。
    夏海中心の物語が終わったようす。主人公ひとりだけになってモノローグ。病室にいることが示唆される。それにより「主人公は結婚式より前に死んだ」と想像する。「主人公が夢に見たことかな?」と。
    その次。どうやら友人Fである冬香が中心の話が始まったようす。学生時代なので、過去の話ということ。主人公のコトハは会話に参加しているので、そこに存在していることは明白。話が進み、コトハは冬香に、まるで全てを知っているようなアドバイスをする。「この時のコトハとしては不自然だ。つまりアドバイスしたのはこの時のコトハとは違う?」と、漠然と考える。
    冬香中心の物語が終わったようす。コトハの語りで、コトハ中心の物語が始まったことが分かる。ここではじめて、全体が章立て風になっていたことが分かる。夏海が1章、冬香が2章、コトハが3章だろう、と。
    物語の流れで、これが終章だろうと想像する。朗読内容が複数の時間を行き来しているが、こちらの理解は追いつかない。どうやら病で倒れて病院に運ばれたところと、危篤状態のところがあるらしい。葬式のシーン、子供のころのシーン、それらを経て、1章の冒頭すなわち危篤になる少し前と思われるところで終わる。

    あとから台本を確認すると、終盤は「病で倒れた」進んで「死の直前の危篤状態」戻って「病で倒れて運ばれた病室」進んで「危篤状態」戻って「運ばれた病室」というように朗読内容が行き来したようです。どっちも病室なこともあり、これは難しかったですね。

    さてストーリーですが。大満足です。台本何度も読んでます。3つそれぞれ、題材としてはよくある話です。それをいかにからめて、観劇者の心を引き込むか。朗読劇の醍醐味ですね。

    冬香の中島佑香さん、すごく心がこもっていたことが伝わりました。鼻の下が光ってました。
    男性陣の中では、秋平役の高岩泰声さんの声がいちばん印象的でした。SNSを探したら25歳と。お若いのですね。

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    2024/11/03 23:35

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