おにもつ 公演情報 東京マハロ「おにもつ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本の内容が薄い
    場所は運送会社「安西運送」の事務所。
    ここでの風景を描写した物語だったが、本の筋が断片的で繋がってないのが惜しい作品だった。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX



    配車係の飯島が面接に来た新人にやたら威張り散らすシーンから物語は始まる。笑
    女子事務員2名、ドライバー5人のトップに立つ社長が運営する運送会社は小さなイザコザはあれど割と和気あいあいとしたムードだ。

    鈴木演じる森田さとるはここでも(強調!)他者から弄られキャラクターだ。苦笑!)  そしてフィリピン人のジェシカに結婚詐欺られ散々貢いでしまうというフテクサレ哀れな役を演じる。しかし鈴木はそういった毒のないキャラクター故に観客からひじょうに好かれている。ワタクシも鈴木ファンの一人だが、他にも「鈴木目当てに来た。」という観客がいらして、鈴木の人気ぶりを伺わせる。ハゲなのに・・。笑

    安西運送に努める人たちはそれぞれ訳ありだが、「夢はなんだー?!」との社訓の元、今日も元気に働いている。しかし、配送係の飯島がトラックを運転中に奈美子を轢いてしまった挙句、怖くなってその場から逃げてしまうのだった。

    飯島との連絡が取れなくなってしまった事務所は大騒ぎになるも仲間たちは飯島を心配し戻ってくるように無線で説得を続ける。この時に社長も飯島と同じように、かつて人身事故を起こした経緯をも説明する。「時代は繰り返す」などと奈美子の父に詰られるも、しかし、事故を起こした事と、飯島の逃げるという展開が飯島のキャラクターにどうしても合わない。これが森田なら妙に納得してしまうのだが・・。

    結局薬局、飯島に「罪を償って来い。みんなで待ってる。」という収束の仕方だったが、あまりにも終わり方が無理無理でストン!!と蜥蜴のシッポを切ってしまったような感覚だ。中盤までがスピード感溢れコミカルな展開だけにひじょうに残念だ。それでもキャストらの個性的なキャラクターの立ち上げと演技力で楽しめた舞台だったが、本の練りこみが甘い気がするのはワタクシだけだろうか?

    それでも十分楽しめたのだが、惜しい。と感じずにはいられなかった舞台だった。




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    2010/09/08 12:42

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