ビッグ虚無 公演情報 コンプソンズ「ビッグ虚無」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    タイトルの『ビッグ虚無』が正に言い得て妙で、持て余すほどの巨大な虚無とどう向き合うか? つうか向き合えないからビッグ虚無じゃん!! という絶望の果てを描いているように感じられました。序盤は物語もあって、その筋が進んだり寄り道したりしつつ、徐々に世界が破綻していく。中盤から終盤にかけてずっと悪夢的な展開が続き、不条理であり、夢想的であり、その結末が幸福へ向かうはずもなく、崩壊的なラストを迎える。ただ、それが「つまらない」という感想ではなく、この世界観、この文体でしか描けない現代が必ずある。と思いました。

    ネタバレBOX

    舞台は、とあるハプニングバー。複数人の男女が集い、双方同意のもと性行為をする。登場人物たちの背景や人となりが徐々に見えてきた頃、先にプレイルームにいた男女が突如消えてしまう(SF的要因で消え去った?連れ去られた?)。消えた男性の妻は、唯一の手掛かりであるハプニングバーに就業し、男性の行方を探そうとする…。

    作風の特徴は、ギャグなどの笑いのシーンがしっかり挿入されている点や、サブカル、ネットミーム、時事ネタ、社会問題などが取り込まれ、笑い、シリアス、両面で活かされている点、熱量でグイグイ押し進めるシーン展開、などでしょうか。90年代以降の小劇場(下北と言い換えても良いかも)シーンからの影響も感じ取れます。個人的には、堀靖明さんが出演していることもありMCRっぽさも感じました。

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    2024/10/19 23:15

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