悪役志願 公演情報 黒色綺譚カナリア派「悪役志願 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    劇空間が「ムック」ワールドに染まっていた!
    この公演に、私が主宰いているWHATCOLORに出演したことがある、大原研二さんが出演していたことがきっかけで、劇場に足を運んだ。

    この劇団は、少し自分の好みとは違う感じがしていたので、興味を持ちながらもなかなか観る機会がなかった劇団の一つだったので、彼がこの公演に参加してくれたことを喜んだ(笑)。

    高さがある「座・高円寺1」の舞台をうまく生かした多層構造のセットをはじめ、照明や音響、俳優の台詞や舞台上の空気感が、一つの世界観にまとめ上げられていて、とても面白い作品だった。

    ネタバレBOX

    娼館で渦巻く陰謀と、時代に翻弄される人々の群像劇。描かれている世界観が、リアルすぎないのがとても心地良い感じ。

    女性陣の素敵な衣装と、意味ありすぎる男性陣の衣装にも注目。女性演出家らしいこだわりと遊び心に、思わずほくそ笑んでしまった。

    印象に残ったのは、ダメ男に翻弄される女の愚かしさと愛おしさ。

    他にもその事に触れている方がいたが、ダメ男に惚れたことがある女性は、かなり感情移入してしまい、そしてその時の傷を思い出して、ちくっとするくらい、リアルに描かれていたような気がする。

    そして私が印象に残った俳優は、牛水里美さん。

    オープニングとエンディングでは別人のようになるテコと言う人物を見事に演じていて、容姿とは裏腹な演技と、実力の高さに驚かされた。

    私の中で是非一度、一緒に芝居を作ってみたい女優さんとなった。

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    2010/08/24 15:06

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