実演鑑賞
満足度★★★
ロシア(原作ではソ連)と西側諸国が開戦間近。イギリスの新聞には「予防戦争」という字句が踊る。政府の配布した核戦争への備えのパンフレット。それを頼りに老夫婦は家の中にシェルターを作ってみる。どうも核爆弾が落とされたようだ。TVもラジオも繋がらない。電気ガス水道も止まった。貯蔵した食料を頼りに政府の救援が来るまで何とか生き延びなくては。
5人のジムと5人のヒルダ。シーンシーンで入れ替わって朗読劇は続いていく。メインは石井瞭一氏と山本毬愛さんのようだ。役者は文句なし、魅力的。
一番ビビったのは19時57分頃、緊急地震速報が場内に鳴り響く。切り忘れた何人かのスマホから大音量で。観ている舞台と連動した緊迫感に「凝った演出だな、やるな。」と思ったが全く関係なかった。神奈川県で最大震度5弱を観測する地震が発生。南海トラフに散々脅かされている今、舞台の中も外も不安が満ち満ちていく。ウクライナも逆にロシアに侵攻してガスパイプライン施設を制圧中。