満足度★★★
どんでん返し(?)が爽快
少なくても、前回公演よりは、悠に好みの芝居でした。
全体的に、これは、ムック版のジャン・ジュネ芝居?というテイストでしたが、最後の、思わぬ展開で、一気に、してやられた感で、「はい、負けました、ムックさん!」という気分になりました。(笑)
牛水さん、片桐はづきさん、パラドックス定数の井内さんの存在感が印象的でした。
シガラ役の反田さんの髪型は、まるで、現代の水商売青年のようでしたが、あれはあれでいいのでしょうか?
セットに、先日、別の思い出したくない芝居で観たのと同じサイズのお月様が出て来ましたが、このお月様の方は、この芝居の雰囲気にジャストフィットでした。(笑)
2010/08/24 00:22
2010/08/23 23:30
2010/08/23 19:47
2010/08/23 18:35
ジュネの「バルコニー」は、鏡が重要アイテムとして多様されます。
もし、ムックさんが、どこかでジュネをモチーフに使ったとしても、この鏡を一切出さなかったのは、彼女の裁量だろうと思いました。
逆に、コクーンの「桜姫」の現代ブラジル版には、鏡が多様され、長塚さんもジュネに影響されているのかなと思ったりしました。
息子の出演した「バルコニー」は、正確に言えば、「バルコニー」を上演する劇団の劇中劇として登場し、息子は、娼婦の館で、今で言うコスプレ風に、司祭の格好をして、娼婦の足を嘗め回したりする、母親にはかなり目に毒の難役を演じました。(笑)
知り合いにはこぞって、わけわかんない芝居だったと酷評され、劇団主宰にも「あんな芝居、二度と出るな」とお叱りを受けたらしいのですが、私は、内心、「へえー、こんな芝居できるんだ!」と、息子に対して、ちょっと見る目が変わるきっかけになる舞台でした。
なかなか、本当に、私には面白い芝居だったんですよ。
当時、コリッチに参加していたら、ご覧頂けたかもしれませんね。残念です。