実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/08/03 (土) 18:00
2023年初演の作品を再演。女子高の教室の風景が描く重い問題の行方。63分(4分休んでアフタートーク22分)。
昨年初演され劇作家協会の新人戯曲賞の最終候補に残った作品の再演で、初演も観ているが、今回も「重い軽さ」と呼べる芝居だったように思う。
女子高の教室に集まる5年の女子校生と若い女教師の描く学園生活と、その中から見えて来る重たい問題…。女子校生らしい軽くポップな会話で展開される物語だが、徐々に隠されていた重さが緊張感を呼ぶ。展開される芝居のクオリティが高いのは言うまでもないが、観客も内容に意識があるせいか、笑って良いと思えるシーンでも笑いが起こらないのは何だかなぁ、の気分にはなってしまう。