実演鑑賞
満足度★★★★
短編3作
・『フレンチとマニュアル』作:中川 浩六(三等フランソワーズ)
婚活で高級レストランに来た二人のあるある話。まあまあ笑えるのだけれど、ちょっと冗長で話の膨らみに欠けていた。ピアノの調律師とした設定をもう少し生かしてほしい。まあしかし、こういう特殊設定を追いすぎると作り物臭くなるので難しい。☆3
・『Fly Me To The Moon』作:館 宗武(演劇ユニット41×46)
アラサー?の女性バーテンダーの店にやって来た同年齢の女性会社員が恋の悩みを相談するという話。しっかりバーの道具を揃えてシェーカーを振るのは気分が出るのだが準備に時間がかかりすぎ。これも前の作品と同様に長さの割に話が膨らまない。こういう芸風の劇団なのかも。☆3
・『夜をほどく』作:畠山 由貴(劇団パーソンズ )
3姉妹が母親の葬式?49日?に集まって母を偲ぶお話。この作品も前2作と同じようなテンポで同じような振れ幅で進行するのだが、こちらが慣れたせいか話に心地良く乗って行けた。☆4
これにプラスして
・ギターの弾き語りが合間に入る
初回の登場で慌てたのかガット・ギターのチューニングをしないで出てしまった(弦を交換したばかりだったのかも)。そのまま強引に進めてしまう。勘弁してよ。次にアコースティック・ギターで再登場するとまたまたチューニングがボロボロ、オイオイ(怒)。今回は落ち着いて直していた。この人、アコギでストロークバリバリ(と歌)はうまいけど、指引きはまだまだ修行中。"Fly Me To The Moon"は歌がセリフと被って言いようのない不快な響きとなってしまうので、歌なしのソロギターを特訓で頼みます。☆3
総合すると☆3なのだが、話も役者も演出も私好みなので回を重ねて改善されて行く期待を込めて☆4
前説が録音だと拍手が取れないのでしらっとしたまま本編に入って行くことになる。下手でも生でやりましょう。折角の表現力錬成のチャンスなのにもったいない。録音の方は声優の杉咲杏奈さんだったけど、私を含む今日の観客には猫に小判。