実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/03/24 (日) 13:00
「え、えすえふ!?」な場面で幕を開ける家族愛の物語。
「人の気持ち」を前面に押し出すための背景として一見整然として理論的なSF設定を使うことに某団体やあの作家のアレなどを想起、こういうの、好きなんだなぁ。
そうして迎えるクライマックス、異なる「別れ方」をした二家族それぞれの「再会」を見せ今後の行く末を期待させるのも巧いがそれに加えて第3のケースで尊厳死にも触れて深みを持たせるのが実に見事。
また、ダイニングテーブルがあるリビングを前面上手に、丸い座卓がある茶の間(座り芝居でも見易いように床が高め)を前面下手に配して二家族を描き後方に研究室があり、さらに後半でもう一つのシカケが現れるという装置も機能的でいつもながらに感服。
あと、主宰が出演することもあるが開演前に舞台監督さんが地震発生時の対応について説明したのも説得力があった。